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京都市北区西賀茂榿ノ木町31−2
院長 諸岡 憲(もろおか けん)
  1. 2016年夏ヘルパンギーナが流行している?いいえ違います!
 

2016年夏ヘルパンギーナが流行している?いいえ違います!

2016/08/07

2016年6月から現在に至るまで、ヘルパンギーナが流行している?と言われています。

京都市衛生公害研究所から発表されている「京都市の感染症発生動向調査」でもその様な数値が上げられています。

しかし、当ホームページの「感染症について」でも述べました様に、この統計は甚だ怪しく信用できません。

 

私は発熱する疾患で現在最も流行しているのは、アデノウィルス感染症だと考えています。

その理由は、

1)ヘルパンギーナを特徴付ける咽頭壁の潰瘍化する赤色水疱疹が1例も見られない。

2)ヘルパンギーナで起こりえない腹部症状、特に腹痛、嘔気の胃炎症状を多くの症例で認める。

3)好発年齢がヘルパンギーナの好発年齢(1〜4歳)よりも高年齢層(4〜8歳)であり、小学校高学年や

高校生以上の成人年齢層にも症例を数多く認める。

4)ヘルパンギーナの原因ウィルスであるエンテロウィルスもいくつかの亜型は見つかっているが、

それに対してアデノウィルスは現在54種類まで同定されており、このうち典型的プール熱(咽頭結膜熱)

を来すものは、そのうちの8種類にすぎない。

5)現在、市販されているアデノウィルス検査キットは、Type 2とType 3しか捉えることが出来ず、

残りの52種類は検出不能である。

6)ヘルパンギーナには特異的な検査法がなく、上記の1番を視診で認めることで確定診断となる。

 

以上を考察すると、答えは自ずと明らかであり、アデノウィルス感染症しかあり得ません。

より詳細は、いずれ「Dr. Ken's Communication」で述べる予定です。