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京都市北区西賀茂榿ノ木町31−2
院長 諸岡 憲(もろおか けん)
  1. ワクチンフリー児の驚き: 祈祷師対最先端医学
 

ワクチンフリー児の驚き: 祈祷師対最先端医学

私が当院を開院してから驚いたことの一つとして、ポリオ・ワクチンはおろか、3種混合ワクチンを一度も受けていない年長児〜学童期の児童に数多く遭遇したことです。中には、BCG接種すらも接種していない、完全ワクチンフリー児もいました。

 

しかも、更に驚くべき事は、これらのケースは全て、親御さんが偶々忘れていたとかの偶然的なケースや免疫不全症のため接種できなかったとかの正当な理由のあるケースではなく、故意に受けていなかったケースばかりなのです。

 

これらの児の親御さんに、接種していない理由を尋ねると、その殆ど全てが、「ワクチンによる副作用(副反応の間違い)が怖い」という、馬鹿げた理由によるものであり、しかも、その考えを積極的に後押しするような医師もどき(と言うよりも、詐欺師あるいは祈祷師に近い)が、どうやら京都市に存在して「普通に診療を行っている」ことに、二重の意味で驚かされました。

 

彼の詐欺師・祈祷師は、何の正当な医学的(薬理学的・分子生物学的・免疫学的)根拠もなしに、「この子は、香料や着色料に対するアレルギーがあるから、それらを含んだ食品を摂取することは勿論、それらを使用した薬も飲んではいけない。また、ワクチンも同様に受けては危険だ」と、事実上不可能であると同時に、確実に著しい弊害を招くに違いない、非現実的指導を平然と行うと、聞き及んでいます(2011年現在も続けているようです)。

 

もし、これが事実ならば(事実のようですが)、およそ、彼(彼女?)はまともな医学教育を受けて、医学部を卒業したのかどうかすら、疑いたくなります。

これらの児の親御さんに対して、勿論、その様な考えは根本から間違っていることを論理的にお話しし、ワクチンを受けるよう説得しました。

しかしながら、私の意見に真摯に耳を傾けてくれたのは、その内のわずか5名ほどにとどまり、他の人たちは、その後、一切当院へ来院されていません(おそらく件の詐欺師のところへ(洗脳されているため)戻ったものと考えられます)。

 

VPD(ワクチンにて予防可能な疾患(Vaccine Preventable Disease))の話は、別項目で述べていますが、これらの児は、自身が危険であるばかりでなく、周囲の無垢な児達にVPDを拡大させる恐れを有し、社会的重大問題ですらあるのです。

 

別項目で述べた米国のワクチン専門家Paul Offit氏が、もしこの話を聞けば、「Not Only Foolish But Also Crazy(大馬鹿者であるばかりか狂気の沙汰だ)」と叫ぶに違いありません。

 

ただ、私としては、これ以上彼の哀れな児達を祈祷師から救出する手段はなく、ただ、いつの日か、「洗脳状態」から(彼らの親御さん達が)目覚めてもらうことを祈るしかありません。